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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第188号 ’03−11−28★
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独裁独善
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●夏休みは混むだろう、と
控えていたら秋は猛暑続き。 涼しくなるのを待ったら、今度は雨続き。
で、つい延び延び、こんなことじゃ見逃しちゃうぞ、、
思い立って先週のある晴れた日、女房共々東京湾お台場<船の科学館>
へ出かけ、見てきましたよ、<北朝鮮・工作船>。
大方の関心に応える必要からでしょう、公開展示期間が来年2月末
まで延長されていました。 しかも無料。 未だの方は是非どうぞ。
報道で大方のことは知っていたつもりでしたが、現物に接して得た印象
は予想以上に強烈、一口に言って、異様。 こんなのが我が領海を跳梁
跋扈していたのか! ムラムラッと来ます。 許してはおけない、、
第118号に<技能登録式国家的危機対策要員準備制度>なる
<建設的自殺>のアイデアを述べた私です、<制度>があれば
迷わず応募、参戦しますよ。 平和日本、クソクラエ!
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船尾の扉は左右に開かれ、<小型舟艇>格納スペースが大きくポッカリ。
実質前半分に何から何まで詰め込むのだから、乗って快適とは行くまい。
使用目的は<限定期間の戦闘的行動>、が一目瞭然。
だが<親子式>とは007映画並み。 <親>の脇に並べられた<子>
は、エンジン3基の3連スクリュー。 <擬装用イカ釣り灯>や<水中
スクーター>まで装備していたあたりに穏やかならぬ下心が窺われます。
それを横目に<親>の舳先に回る。 見上げると、これ何?! と声を
上げてしまったほどの鋭角V字型船底、部厚い鋼板の数段重ね。 高速
航行のためだけでなく、突撃体当たり用? 凶器!と思わせるルックス。
エンジン4基が(異常に)長いシャフトを介して4連スクリューを駆動
する特殊構造。 同サイズの漁船に比べて馬力10倍、ますます怪しい。
* *
自爆?で甲板上部は損傷甚だしく、14.4ミリ2連装機銃(地上のテント
内に展示)が載っていたレールもひん曲がっており、やや無惨。 船腹
のアチコチには弾痕多数、それぞれに説明が付けられている。
巡視船の射撃は精確でした。 が、当時のTV映像では、撃つ時の
号令が「正当防衛射撃開始!」。 何と言い訳がましい、「撃て!」
(帝国海軍はさらに縮め、「テッ!」)で良かろうに、と歯がゆく
感じたのを思い出しました。 いったい何に遠慮してるんだ?
勝敗は一瞬の差。 あんなモタモタした号令じゃヤラレてしまうぜ。
奮い立たせる迫力が無い、実戦的でない。 多分、<自らは弾丸に
身を曝さない人たち>が決めた号令だから、だろう。
回収されたほかの武器類は(元青函連絡船<羊蹄丸>の中の)別会場に
展示されており、携行型地対空ミサイル、ロケット・ランチャー、自動
小銃、軽機関銃、手榴弾、鉄兜など、テキの本気アリアリ。
日本地図やらゴム・ボート、潜水具やウエット・スーツもある。 多分、
工作員を送り込むのに、あるいは<拉致>にも、使ったのでしょう。
* * *
一昨年12月の事件、当時のTV映像では何やら積荷を海中に投棄して
いる場面もありました。 しかもこの船、その3年前「第十二松神丸」
として覚醒剤密輸事件の主役を演じていたことも判明している。
展示物の中には、船の名を書き替えるための道具まで。 航行中も
<変装>に励むのでしょう。 悪者の常套手段、海の便衣隊?
運ぶモノが禁制の薬物、運び方は不法侵犯、取り引き相手が(まことに
遺憾ながら、コチラの)無法組織、さらに海上保安庁の停止命令に背き、
ロケット弾や機銃で抵抗、、 あらゆる面で、この船の行動は犯罪的。
それを命じた<将軍様>が神のように崇められている犯罪国家、それが
一衣帯水の距離、、てなこと今さらでないが、恐ろしげな証拠の一式を
見れば、これは何とかせにゃ! 誰しも心が引き締まる、
それまで<話題>でしかなかったのが<現実>に変わります。 次元が
<認識>から<確信>に高まる、事実を見て信念が固まる、、「百聞は
一見に如かず」、Seeing is Believing.
「副知事 歌舞伎町を視察、、」などバカバカシイと思っていたが、
犯罪撲滅には信念が不可欠。 視察は無意味ではない、でしょう。
* * * *
国会議員はじめ要職の人たち、みんなこの工作船、見てくれたのかな?
自分の目で見て、自分の頭で考えたなら、<道路>だ<郵政>だなんて
<コップの中の嵐>、やってられないはず。 見てないんじゃないかな。
少なくとも土井たか子議員は、この船をバックに土下座し、「私は
間違っていました。 お許し下さい」と国民に謝罪すべきでした。
パチンコにうつつ抜かして遙々この犯罪国家に貢いでいる人たちも
この展示を観れば少しは考え直すだろう、と期待したいが、、
言われなきゃ気付かない人は、言われてもしない、だろうなあ、、
どうせ<族>をやるならむしろ<国防族>や<自衛族>、声を大にして
我が国のあるべき姿を論じ、国連で分担金相応の大演説がブてる人物を
外相に推すなどして欲しいものです。
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●北朝鮮という国
の異常さについては散々報道されて来ましたが、その元は指導者金正日
の異常さ。 古くはヒットラー、スターリン、近くはポルポト、サダム・
フセイン、何なら松本智津夫、、 カリスマの独裁は常に<異常さ>を
伴い、結果は悲惨です、、
と書いていたら(24日)またもや<異常さ>の追加、総書記を讃える
<肩書き>。 世界5大陸160カ国(日本は<島国>、含まれてない
ことを祈る)の著名人から捧げられた呼称が1200にも及ぶ、という。
(21日の北朝鮮中央放送、の由) たとえば、
<偉大なる人間元老>、<人徳で天下を動かす絶世の偉人>、<哲学の
巨匠>、<世界的大文豪>、<人類音楽の天才>、<21世紀の太陽>、
<我が惑星の守護神>、<人類英知の最高体現者>、<百勝の作戦家>、
<神妙な戦略政治家>、<不敗の司令官>、<天から降りた英雄>、、
これほど<偉大なる>将軍様が<喜び組>とやらを踊らせたり侍らせ
たりするくらいを楽しみになさるとは、、 侘びしいお話ですなあ。
しかし嗤えない、かつて我が国でも天皇は現人神、神様とされていた
のだから。 ただし戦後<人間>に戻られてからも、クドイ称号抜き
で全国民の尊敬を集められた。 <象徴>のあるべき姿、でしたな。
*
将軍様の<異常さ>は側近たちにも分かっているはずですが、同じアホ
なら苛めにゃ損々、邪魔な誰かを悪者に仕立てて自分の生き残りを図る。
いわば不幸の拡大再生産、下へ行くほど悲惨きわまりない。 従って
我々の目には何一つ良いとは見えない北朝鮮の国情ですが、それを善し
とするのは残酷ピラミッド頂上の支配者だけ。 即ち独裁は独善の具現、
それが<良い>と信じているから<良くない>ことは見ても見えない。
順序が逆さの
<Believing is Seeing> ですな。 これは失敗の元、、
しかしながら
<Believing is Seeing> の異常行動、北朝鮮の専売ではもちろんない。 頑固者の初代が逝き、ただ威張るだけみたいな息子が
今は社長、という会社があります。 (まさか、御社も?)
時代錯誤の専制君主、ろくな号令を発しなくせに言い出したら退かない。
進言しようにもゴマスリの取り巻きたちに隔てられ、届かせようが無い。
月を重ね年を追い、今や挽回困難のどん底状態、、
* *
と、心ある若手社員さんから相談されても即効的妙案など浮かびません。
まあ、<問題分析:PA>は要らないよね、原因は分かってるんだから。
北朝鮮にだって、金正日さえいなけりゃって声はあるそうだ、、
しかしこの<原因>は除去不能。 やむなくその存在を受け容れた上で
どうするか、だね。 つまり<適応対策>で工夫して行くほか無いわけ、
だから<決定分析:DA>。 でも、どんな案を選んだところで、
ヒト、モノ、カネ、、何かいじらなくちゃなるまい。 それが許される
かどうかだな。 え? ダメ? 絶対? じゃ、何も出来ない、しない、
今のままで行くしか無い、、 なら、<潜在的問題分析:PPA>だね。
この先起こりそうな問題を時系列的に列挙して、個々に防止策や回避策
を出してみましょうよ。 そのどちらも思い付かない、という問題には、
それが起きたら即これに乗り替え、という<有事対策>を準備しておく
ことだな、、 え? だから<脱北>考えてる?
いや、ただ<脱出>では不十分。 川を泳ぎ渡った時、あなたを匿って
くれ、その先へつないでくれる<誰か>に<あらかじめワタリをつけて
おく>ところまでしておかなくちゃ<有事対策>にはならないんだよ、、
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Rational Process を説いて止まない私として大いに困るのは、むしろ
それがそこからやって来た国アメリカです。 独善に陥ることを避ける
ための
Rational Process なのに、彼ら、使い方を曲げているよ、、
イラク戦争にしても、その決定をDA的に見ると、ネオコンの観点での
MUST 、WANT ばかり挙げられ、あるいはその
WANT に他とは不釣り合いな大きさの重みが付けられ、だったに違いない。 その結果、独善的に。
石油資源を守らねば、も、イスラム・テロを叩かねば、も、アメリカの
Believing。 で、国連も欧州諸国もアテに出来ない、という
Seeing。アメリカ一国主義ユニラテラリズムの暴走は、いわば国家的独裁。
そのため、ワシントンで号令を下す人は意気軒昂だろうが、下々は悲惨。
現地では連日兵隊が殺されているし、精神障害を来たす者、自殺する者、
さらに多数。 軍産複合体制に踊らされてのブッシュ独裁、その独善が
生んだこの異常事態。 大統領にはそれが(見ても)見えない。
今や<傲慢>とまで言われる彼を支えているのは、アメリカ国民大多数
と盟友ブレア、コイズミは背かない、という確信、Believing。 そう
させた責任、我が首相は感じているのかな? それともやはり同類か?
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●自分の見たいように
しか見ない、考えたいようにしか考えない、したいようにしかしない、、
は哀しいかな人間の常ですが、それでは良いパフォーマンス、望めない。
管理職の最も慎むべきところです。
欠いてならないのは、第一に証拠事実、第二に論理思考、第三に一貫性。
主観的にはそれらを欠かさぬつもりでいても、ヌケ・モレやズッコケは
常に生じ得ます。 だから客体、目に見える形にしておかなくちゃ。
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そのツールが
Rational Process のワーク・シート。 まず自分なりに書き込み、それを関係者に示し、虚心に参考意見を受け容れることです。
そうすれば独善に陥ることは無くて済み、説得力ある結論に達するのも
速い。 お釈迦様もおっしゃった<正見>、<正思>の実践です。
将軍様やネオコン一派、<邪見>、<邪思>なんじゃないかなあ、、
■竹島元一■
■今週の
<私の写真集から>は、 ★異様な舳先★================================================================
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